上と外
髪とミステリー、 第9回は
上と外 / 恩田陸
あらすじ
両親の離婚で別れて暮らす元家族が年一度、集う夏休み。
中学生の練は妹・千華子、母とともに、考古学者の父がいる中米のG国までやってきた。
密林と遺跡と軍事政権の国。すぐさま四人はクーデターに巻き込まれ、避難中のヘリから兄妹が落下、親子は離ればなれに!?
疲労困憊でさまよう二人の身に、異変が…。
息もつかせぬ面白さ。
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夏休みに考古学者である父の暮らす海外へ行き、マヤ文明の遺跡を見学してまわるはずだった兄妹がまさかのヘリ墜落。
そしてジャングルで親とはぐれてしまい、
兄弟でなんとか生き延びようとするという、ミステリーというより冒険小説に近いこの作品。
「なんでそうなっちゃうの〜」とか、「そこはこっちでしょ〜」など、ついつい声を出したくなってしまうハラハラする展開。
さらに、両親の動きや墜落した要因でもあるクーデターのこと、そしてジャングルで彷徨う中で起こる出来事など、ストーリーと同時進行していくそれぞれの状況がいっそうドキドキさせていく。
中学の時に、自分がジャングルに放り出されたら生きていけるだろうか?と考えつつ、2人の知力と行動力に感心してしまう。
そして最終的に2人は無事にはぐれた両親と会うことができるのか?
それは本編読んでのお楽しみ。
そんな今回は、いきなり自立をさせられることになった兄妹を勝手にヘアデザイン。
僕の中でウルフに男性の強さを感じて、
ボブに女性の強さをいつも感じていて、
生きるために現状にあらがう2人に賛辞を込めて。
ではまた次回に!
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