ブルータワー
髪とミステリー、第7回は
ブルータワー / 石田衣良
あらすじ
悪性の脳腫瘍で死を宣告された男の意識が、突然200年後にタイムスリップする。
そこは黄魔という死亡率87%のウイルスが猛威を振るう、外に出ることは死を意味する世界。
人類は「塔」の中で完全な階級社会を形成して暮らしていた。
その絶望的な世界に希望を見出すため、男は闘いを決意する!長編SFファンタジー。
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池袋ウエストパークを読んでハマった石田衣良さんのなかでも珍しい近未来SFモノ作品。
主人公は若者ではなく、中年男性でしかも余命わずかというキャラ。
突然意識が200年後にとんでしまい、そこでの現実(インフルエンザウイルスの進化で人の生活様式が激変)と今の現実(悪性脳腫瘍に侵されてあとわずかの命)の、
はざまで揺れ動く主人公の心情に自分も色々考えさせられる。
だいぶ未来の話だけど、地続きで繋がっていて、今の問題の1つの答えになっているようで次の世代に何を残せるだろうかと、考えだすとキリがなくなってしまう。
とはいえ小難しくなくスラスラと読めてしまうのは流石の石田ワールド。
と、書いていたらまた読み返したくなってきた。
そんな今回は、主人公の揺れ動き=カールで、
勝手にヘアデザイン!
大人の色気はゆれうごきにあり!
ではまた次回に!
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