重力ピエロ
髪とミステリー、第8回は
重力ピエロ / 伊坂幸太郎
あらすじ
仙台の街で起こる連続放火事件。放火現場の近くには必ず奇妙なグラフィティアートが描かれていた。
過去に辛い記憶を抱える泉水と春の二人の兄弟は、事件に興味を持ち謎解きに乗り出す。
グラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。
謎を解き明かしたとき、その先に見えてくるものとは。
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兄弟が抱えている悩み(問題)は、本人たちからすると複雑でとても重いものなんだけど、
それを読み手側に良い意味で感じさせない構成力は流石の伊坂さん。
「重力ピエロ」というワードが物語とどう関連してくるのかなと思っていたけど、
そこには兄弟を想う愛が込められていたんだなと読み終えて感じ、時間をおいてまた読み返したくなる作品だった。
そんな今回は弟、春を勝手にヘアデザイン。
純粋、葛藤、歪み、現実、希望、、
ごちゃ混ぜになった内面と飄々と
振る舞う外見とを表現。
ではまた次回に!
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